三井住友カード、世界初「ロック機能付きクレジットカード」を発表。世界最強の高セキュリティカード誕生か?
1月8日、三井住友カード株式会社と米Dynamics Inc.が、ラスベガスで開催された世界最大規模のエレクトロニクスショー「CES 2018」にて、「ロック機能付きクレジットカード」を2018年に日本で展開する計画を発表しました。
新型カードには LED ランプや液晶、番号を入力するタッチ式ボタンが搭載されており、カードを利用する都度、カード上のタッチ式ボタンでパスワードを入力して起動させる必要があります。
起動させると液晶にカード番号が表示され、表示中のみ、磁気ストライプ・IC チップの機能がアクティベートされ、店頭決済はもちろん、インターネット決済でもカードを利用することができます。
カード利用後は、液晶のカード番号が非表示となり、磁気ストライプ、ICチップの機能が停止するため、カードが利用できなくなります。
この「ロック機能付きクレジットカード」は日本では2018年中に導入される予定とっており、クレジットカードに電子的なロック機能がつくことで、セキュリティが高まることは間違いありません。
三井住友カードも「この新型カードは業界初の仕組みを採用しており、店頭・インターネット等の全ての決済において最高クラスのセキュリティをもたらします」と発表しています。
スキミングを始めとするクレジットカードの不正利用が後を絶たない昨今、新しい試みによる安全性の向上を強く期待したいです。
Dynamics Inc.
今回、三井住友カード株式会社に最新のカード技術を提供したDynamics Inc.は、カード、プロセッシング、モバイル決済の3つの事業を手がける企業で、カード事業では欧米・アジアの金融機関と提携、プロセシング事業ではカナダの大手金融機関と提携、さらにモバイル決済事業では韓国の大手携帯キャリアと提携と、世界中で各国のニーズにマッチした商品開発を行なっています。
またDynamics Inc.はCESにて、カード情報のダウンロード機能を持つ世界初のスマートクレジットカード「Wallet Card」を公開し話題を集めています。この最新技術に対して、米国技術協会(CTA)は「セキュリティ技術に関するイノベーション最優秀賞」を含む「CESイノベーション賞」を4賞、および「より良い世界のための技術・コンピュータ・組込技術部門」の入選を授与しています。